『誰かの灯火を抱いて』(魔力も剣の才能もなかった僕は、森で出会った魔女に力をもらった。幼馴染と世界を旅する僕は、その代償をまだ知らない…)
佐武ろくファンタジー連載中
※表紙のキャラはイメージです。「君となら、どこまでも行けると思っていた。」――これは、魔女の力を得た少年と、幼馴染の少女が世界を旅する物語。剣と魔法が存在する世界。小さな村で暮らす少年、イルヴァ・ラウデンには、これといった才能がなかった。剣術も平凡。魔力もごく僅か。そんな彼の隣には、幼馴染のリディア・エルフェルトがいた。元王国騎士を父に持つ彼女は、幼い頃から剣を学び、同年代では並ぶ者がいないほどの才能を見せていた。正反対の二人だったが、それでもいつも一緒だった。ある日、村の外れにあるお気に入りの大樹で、イルヴァは一人の女と出会う。その女は、魔法を使う不思議な魔女だった。「私の魔力を分けてあげよう」その日を境に、イルヴァは魔法を使えるようになる。そして十年後。十八歳になった二人は、世界を見るために故郷を旅立つ。向かう先は、リディアの両親が生まれ育った大国。道中で出会う人々。知らない文化。善意と悪意。仲間との出会いと別れ。失敗と挫折。世界を旅する中で、二人は少しずつ成長していく。魔法を磨きたい少年と、自分だけの強さを探す少女。これは、そんな二人が世界を知り、自分自身を知っていく旅の物語。――けれど。少年と魔女を繋ぐ見えない糸は、十年前から一度も切れてはいなかった。そしていつか、その魔女は少年の前に再び現れる。彼がこれまで積み重ねてきた人生、そのすべてを受け取るために。

