まほろばんか
雨音かえるその他連載中
「戰場に出る鬼」そんな噂が世間を騒がせていた。人々は恐れおののき、いつ自分が食われるかと身震いする。だが、その実態は……。生き延びるため、戦後や廃村を漁る戦孤児たちだった。親は、元戦忍びの集団頭領、紅梅(こうめ)。子どもたちは、当たり前のように漁りを繰り返しながら食いつないでいた。だが、そんなある日、大きな戦が始まるという噂を聞きつけた庵の主、紅梅(こうめ)は、ここぞとばかりに戦を金儲けの手段にする。子どもたちを各地へ送り込み、戦の情報を持ち帰らせる。――戦での薬は、高値で売れる。その一言から始まった、野心は次第に膨らみ、薬はやがて毒と化し、皆の過去を蝕み始める。因果の連鎖は、終わらない。そして、さらには戰場の鬼が仇となり……。笑って、泣いて、喧嘩して。時には命を懸け、時には誰かに振り回され。人は欲深く、身勝手で、どうしようもなく醜い。されど、愛おしい。それでも誰かを信じ、生きたいと願う。人は一人では生きられない。これは、時代に翻弄され生きる人々が、因果の渦に飲まれながら、それぞれの『まほろば(理想郷)』を探す物語。和風ファンタジー × 群像劇ブロマンス

