魔女と足なし姫
Y.Itodaファンタジー連載中
——断罪。なぜ、ヴェルディナ王国の姫は、処刑されねばならなかったのか?それは、二千年前に遡る。魔女がいた。人間の青年を愛したが、欲望と裏切りによって引き裂かれた。その怒りと嫉妬が、世界を氷に閉ざした——そして今、ふたたび呪いは目を覚ます。王女ミア。わがままで、好き放題だったはずの彼女は、ある日突然、脚を凍りつかされ、生きる意味を見失うことに。車椅子のミアは、幾度も死を望み、祈るように目を閉じた。けれど、その手を取ってくれたのは、辺境に暮らす一人の青年だった。名はアワ。辺境の魔術師は、澄んだ湖のように穏やかな魔法と、「大丈夫だよ」という言葉で、彼は凍てついた心を少しずつ溶かしていく。だが隣国アルベルサの野心は静かに迫り、かつての友であり、宿敵でもある姫ジナイーダが、あろうことか、アワに恋をする——はたして、その腹の内は何なのか。それは後に、彼女の嫉妬は王国を揺るがすほどの、血を流すこととなり、背後では魔女が笑う。失われた王国の未来、幻獣が暮らすエレナの森で知る、氷に眠る王子のわけ。星を映す湖を踏み、星を見上げて踊り明かした夜は、夢のようだった。王女は決意する。たとえそれが、世界を壊すことになったとしても——彼の言葉を胸に、ミアは、もう一度、立ち上がる。

