ORPHANは、眠っていた。
市場の喧騒は消え、街灯が夜道を照らしている。
孤児院。
管理棟。
誰一人として起きている者はいない。
はずだった。
レートは目を開ける。
暗い天井。
時計を見るまでもない。
深夜。
理由は分からない。
身体が勝手に目覚めていた。
「…………」
虫の鳴き声すら聞こえない。
その静けさの奥。
消しきれない人の気配。
視界の端に小さくHUDが灯る。
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HOSTILES : 04
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「……四人」
窓の外へ視線を向ける。
管理棟。
ゼロの執務室付近。
レートは音を立てず部屋を出た。
廊下へ足を踏み出した瞬間。
「……来たか」
壁へ寄り掛かるクランツが呟く。
「気付いてたか」
「ああ」
クランツの眼は、暗闇を見据えていた。
「四人」
「同じだ」
——ブゥン——
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FROM : ZERO
KEEP NOAH ASLEEP.
THREE OF US.
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「了解」
「レート。今回は静かに終わらせるぞ」
「相手の出方次第だな」
「まったく……お前って奴は」
二人は管理棟へ向かう。
執務室の窓際。
黒い影が四つ。
全員が顔を隠している。
——カチャ——
その一人が、小さな工具を取り出した。
狙いはゼロの執務室。
保管庫。
「あいつら……」
レートが目を細める。
「例のトークンか」
「ああ」
「奴らだと思うか?」
「いや、HOSTとは違う」
影の一人が腰へ手を伸ばす。
——カチャ——
抜かれたのは、一挺のGAIN。
——スッ——
ハンドサインでメンバーに伝える。
残る三人も同時にGAINを構えた。
「レート」
レートは一歩、前へ出る。
夜風がコートを揺らす。
——スッ——
ゆっくりと音もなく。
右手が腰へ伸びる。
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GAIN : ARK
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白銀のGAIN。
月明かりを浴びて闇の中へその姿を現す。
クランツはその姿を横目にタイミングを計っていた。
「…………」
指が画面上を滑る。
——ピッ——
HUDが青白く光る。
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FROM : KRANZ
BEGIN.
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「これより敵を掃討する」
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