「おは、悠吾」
「おはよゆず」
「おっはーゆず」
「いてっ。 背中叩くなよリンコ」
「あはは、ごめんごめん。 桜井君もおはよ」
「……おはよ相田さん」
「ん? どした?」
「……『リンコ』?」
「うん? なーに?」
「……相田さんってそんな名前だっけ」
「あ、ひどい。 クラスメイトの名前覚えてないのはひどい」
「……ごめん。 でも『スズ子』だと思ってた」
「……あー、リンコの『リン』が『鈴』だもんな」
「あーなるほど。 ……ゆず、『スズ』って呼んでもいいよ」
「ん? おけ、わかった。 スズな」
「うん。 『リンコ』は他の人にも呼ばれるから」
「……うん?」
「何でもない」
「……俺も『スズ』って呼ぶ?」
「ダメに決まってんだろアホの介」
「桜井君はアタシより先に名前を呼ぶ人がいるでしょう」
「……佐川さん?」
「分かってんじゃん」
「……嫌がらないかな?」
「喜ぶんじゃない? ほら、涼子来たし挨拶がてら行ってきなよ」
「……うん」
「お、ほんとに行った」
「あ、涼子顔真っ赤」
「なんかおろおろしてる」
「なんかわたわたしてる」
「はぁ~」
「朝からいいもん見たわぁ」
ゆずとスズは満足した。
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