「おは、ゆず」
「おはよリンコ。 あれ、髪切った?」
「うん。 回し蹴りの時に邪魔で」
「……理由がバイオレンス」
「え?」
「空手やってるんだもんな」
「うん」
「……そこは嘘でも女の子らしい理由作れよ」
「そんなの嘘ついてもしょーがないし」
「……まぁそだけど」
「おはよ悠吾」
「おは」
「おはよ桜井くん」
「……おはよ、相田さん」
「……」
「……?」
「やっぱ気づかないか」
「……何の話?」
「アタシ髪切ったの」
「いや悠吾はわからんだろ。 コイツがそういうのに一生気付かない、に1000ガバス」
「……その単位よくわかんないけど、そんなことないよ」
「はいはい」
「例えば、佐川さん昨日髪切った。 少しだけど」
「え――?」
「……ちょ、アタシ確認してくる」
「前髪少しだけ切ってた……」
「ほらね」
「……リンコも気づかなかったんでしょ? よくわかったな……」
「いつも一緒にいるから」
「……だ、だよねぇ」
「……それさ、涼子に伝えたの?」
「うん」
「ど……どうだった?」
「……嬉しそう、かな」
「……ちょっと、ゆずトイレ行こう」
「うん、行こう」
「え……男女で連れション?」
「やっぱたまんないわあの2人……」
「間近で見られる幸せがすごい……」
柚子原とリンコは顔が真っ赤だった。
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