「お、悠吾。 何見てんの?」
「……こないだ妹が俺のスマホで写真撮ってくれた」
「へぇ。 どんな写真?」
「はい」
「え……見ていいのかよ」
「見られて困るものは無い」
「あぁ……じゃ見るけど」
「……どう?」
「お前の写真ばっかだな。 そいでお前はいつも無表情だな」
「……笑顔のつもりだった」
「……すまん。 お、これ妹とのツーショットじゃん。 可愛いな妹」
「うん。 あんまり似てないんだ」
「そう? 何となく雰囲気似てそうな感じするけど。 大人しそうなところとか」
「……そうかなぁ」
「……ちょっと佐川さんに似てるかも」
「え?」
「あ、なんでもない。
えと、他には――っ!? お、お前……コレ!」
「ん……あぁ、佐川さんだよ」
「わかるよ! ……あれか、動物園の時の――」
「うん」
「……なんで撮ったの?」
「楽しそうだったから」
「……それで撮ったりするもんか?」
「妹はよく撮るんだけど」
「……お前まさか」
「うん?」
「いや……なんでもない」
「悠吾のやつ……」
「佐川さんの事妹みたいに思ってんのかなぁ……」
妹がライバルに思えてしまう柚子原だった。
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