「おはー」
「おは、悠吾」
「おう」
「……最近遅刻しないな。 朝弱いのに」
「起こしてくれる人がいるから」
「……まさか」
「妹。 毎朝電話してくれてた」
「……だよな、そこはさすがに家族だよな」
「でもなかなかそれじゃ起きられなくて」
「……はっ!? 『電話してくれてた』――過去形や!」
「なんで関西弁?」
「いいから続きはよ!」
「今は佐川さんが家に――」
「はいきたー! 待ってましたー!」
「……どゆこと?」
「いやもうそれ幼なじみじゃん」
「いや高校からの付き合いだけど……」
「佐川さんクラスチェンジしたの?」
「……してない、と思う」
「……すまん暴走した」
「クラスチェンジってなに?」
「いいんだよ掘り返さなくて! お前の話を聞かせろよ!」
「えと……何を話せば――」
「いやさ、毎朝アパートまで来てくれてんの?」
「うん」
「めっちゃ優しいじゃん……んで、お前そのチャイムで起きれてんの?」
「たまに起きれないから、その時は中に入って起こしてって合鍵渡してる」
「…………」
「……ゆず?」
「……ちょっとトイレ」
「おはよ柚子原――ちょ、鼻血すごいよ!」
「朝から刺激が強くてさぁ」
1時間目を休んだ柚子原であった。
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